年表記···2008年徐累(シュ・レイ)徐累は、1963年江蘇省南通市生まれの中国人画家。南京芸術学院で水墨画を学び、1980年代には前衛芸術活動に参加しながらも、常に水墨画の技法を作品に取り入れている。勢いと繊細さが共存し、宇宙と親密さ、具象と象徴が一体化した徐累独自の詩情豊かなレアリスム。そこには、宋王朝・明王朝時代の伝統法、そして繊細で緻密な中国工筆画の技法を、シュルレアリスムやコンセプチュアル・アートなど現代芸術の最新の流れにそれぞれ取り込もうとする、徐累の制作活動における二重の野心が読み取れる。中国国内はもちろん、ヨーロッパおよびアメリカ合衆国でも展覧会を開催し、現在、徐累は中国の首都・北京を拠点に、芸術学院で教鞭を取るかたわら、現代美術館Today Art Museum(北京今日美術館)のアートディレクターを務めている。2008年ムートン・ロスチャイルドのラベル作品には、同プルミエ・クリュの象徴、伝統的モチーフである牡牛が描かれている。繊細な輪郭表現の切り立った岸壁の上に一頭の牡羊。「ブドウの惑星」の半球と半球を結びつける、人間と畑の架け橋としてのグラン・ヴァン。牡羊はグラン・ヴァンが果たす役割を象徴するモチーフとして描かれている。
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